わたしはここにあるシチュー鍋のように
どこにでもあるようなもののことを考える。
鍋のなかで煮立っている水は
雨雲からもたらされるのだ。
それは空をあらわしている。
そして火は太陽からもたらされる。
それはわたしたちみんなを暖める。
人間も、動物も、木も、暖めてくれる。
鍋の中の肉は、
脚の四本ある生き物をあらわしている。
彼らはわれわれの動物の兄弟たちだ。
その人たちが自らのすべてを
与えてくれるのだから
わたしたちは生きなくてはならない。
立ち上っている蒸気、それは息だ。
息は生きている。
かつて水だったものが、空にのぼって
いずれそれは再び雲になろう。
こうしたものはぜんぶ聖なるものなのだ。
うまそうなスープができているシチューを見ながらでさえ
わたしはこんなことを考えている。
グレイトスピリットは
かくも単純な仕組みのなかですら
このわたしをお守りくださっていると。