ズミ(桷・酸味) コリンゴ コナシ バラ科リンゴ属 | ||
北海道、本州、四国、九州、朝鮮半島に分布し、山地や丘陵の陽地に生える落葉広葉樹。低木ないし高木で、高さ10mになるものもある。大枝が広がり、低く広い樹冠をつくる。短枝に束状に径2〜3cmの花を、5〜7個つける。蕾のうちは赤色だが開花すると白色に変わる。花弁は5個。果実は球形で、径5〜9mmあり、紅熟、ときに黄熟する。冷温帯性落葉樹の遺存と考えられている。 八島湿原では高原と湿地の分かれ目に生え、下部から多くの枝がわかれて成長していた。写真は赤色から白色に変化する状態を上手く捉えられたと思う。 ズミの材は、重硬で割れにくいので、斧や鍬の柄、器具材、小家具材、薪などに用いられてきた。また、樹皮からは染料のズミ汁がつくられ、絹や木綿を黄色に染めた。花木、リンゴの台木などとして植栽される。 樹皮から黄色の染料をとるための「染み」が名前の由来といわれるが、実が酸っぱいためという説も。赤くなる実の小さな形から、コリンゴ、コナシともよばれる。 高さ 2m〜10m 花期:5−7月 花言葉: |
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2005年7月2日 八島湿原 |
桷の花 みどりさすより 山雨来る 小松崎爽青
枝に置く 巣箱あたらし 桷の花 山田みづゑ
小梨咲く 尿前の関 坂がかり 皆川 盤水