山吹
33 ヤマブキ(山吹)・八重山吹・面影草・かがみ草 バラ科
 山野に自生する落葉低木。北海道から九州まで広く分布する日本固有の植物。春、山の斜面や渓流の上に、新緑を背景に黄色い花を開く。茎の髄を抜いて笛にする。
 太田道灌の山吹伝説「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだになきぞ悲しき」は醍醐天皇の皇子兼明親王の詠歌。この逸話に登場する一輪の山吹を差し出す少女の学識はたいしたもの。

山吹色は黄金を連想させるが、名前とは裏腹に実のならない花でもある。
高さ:1−2m花期:4−5月
花言葉:旺盛、崇高
4月 深大寺

ヤマブキ


ほろほろと 山吹散るか 滝の音       芭蕉
山吹の 黄の鮮らしや 一夜寝し    橋本多佳子
濃山吹 俄かに天の くらき時      川端茅舎
山吹の 雨を眺めて 事しげく      山口青邨
山吹の 花流れゆく 水こだま      佐川広治


垂水の上の山吹の花
正丸峠への登り道で

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