うの花も 白し夜半(よなか)の 天河(あまのがわ)  言水
卯の花も 母なき宿ぞ 冷(すさま)じき       芭蕉
うのはなの 絶間たたかん 闇の門      向井去来
卯の花の 曇りさまさん 松の色        各務支考
花うつぎ 奈落の淵に 咲き満てる      小泉静石
山裾に 添うて日の照る 花卯木       桂 信子

ウツギ

ウツギ
31 ウツギ(空木) ユキノシタ科ウツギ属

落葉低木。数多いうつぎの花の総称。
北海道南部から九州に分布。山野、山路、畑のヘリにも自生する落葉潅木で、たけは2mくらい。庭に植えたり垣根に仕立てたりする。葉は対生、葉柄があり、先のとがった卵形で細かい鋸歯がある。初夏に円錐花序をして多くの白い筒状の花を咲かせる。花弁は5片で長さ6ミリほど。
「卯の花の匂う垣根に・・・」の卯の花のことだが香りはない。色の美しさをにおうと表現している。
木箱の木釘に利用。幹が中空であることから空木の命名。また陰暦4月・卯月に咲くことからこの名があるともいわれる。
初夏の季語だが、見た目は雪のようで雪見草の別名もある。


花期:5−7月
花言葉:謙虚、古風、風情
5月 上:向島
下:ヒメウツギ 深大寺
ヒメウツギ・ユキノシタ科

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ニシキウツギ

ニシキウツギでしょうか、花の咲きはじめの白から紅色に変化していきます