花の歳時記へ | 旅・ナチュラルにへ


山の寺 猩猩袴に 膝濡らし      吉田朱鷺
猩々袴 豊かな杣の ふくらはぎ    藤野 武

ショウジョウバカマ・猩々袴

ショウジョウバカマも楚々と立ち
33 ショウジョウバカマ(猩々袴) ユリ科ショウジョウバカマ属
 常緑多年草。北海道、本州、四国に分布し、まれに九州でも見られる。低山地から高山の林内、林縁、湿原に生える。葉は根生し、地面に接して広がり古い葉の先端に新苗をつけることがある。
 葉の上に咲くピンクを、能楽の「猩々」の赤い頭の毛にたとえ、下の根生葉を袴に見立てて名づけられている。猩々とは、中国から伝わった想像上の動物である。オラウータンをモデルにしたといわれ、大の酒好きで真っ赤な顔をしており、室町以降「能」にも登場するようになった。

高さ:10〜20cm(花期)30〜40cm(果実期)
花期:4−6月
花言葉:希望
6月 尾瀬沼