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■彼岸とサンシュユ 3月20日は春分の日。太陽は春分点に達し真東から昇り真西に沈む。昼夜の長さが同じとなり、まさしく春に突入する。彼岸はその前後3日の計7日間をさす。彼岸とは梵語(サンスクリット)の波羅のこと。迷いの世界である現世を此岸(しがん)というのに対し、悟りの世界、来世をあらわすのが彼岸(ひがん)。 この日、野川公園の三茱萸(サンシュユ)は春小金花(はるこがねばな)という別名のとおり春気分を引き立てるように明るく咲いていた。 毎年よ 彼岸の入りに 寒いのは 子規 (2005年3月20日) |
黄昏の 山茱萸の色 まだ見ゆる 宮津昭彦
山茱萸に 明るき言葉 こぼし合ふ 鍵和田ゆう子
山茱萸に 糸引く雨と なりしかな 福永耕二