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連翹の 一枝円を 描きたり 高浜虚子
連翹や 真間の里びと 垣を結ばず 水原秋桜子
行き過ぎて 尚連翹の 花明り 中村汀女
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■清明と連翹(れんぎょう) 4月5日は清明(せいめい)。 24節句の一つで、彼岸が過ぎ、万物がすがすがしく明るく美しくなるころのことを清明いいます。新学期が始まり衣替えも行なわれ、さまざまな花が咲き乱れ花見のシーズンとなります。この季節をあらわすことばに「玄鳥(つばめ)至りて 鴻雁北す 虹始めて見(あら)わる」があります。ツバメが南からやってくるころ雁は北へ帰り、雨の後に虹が出始めるという季節の表現です。最近の東京でつばめにはとんとお目にかかれませんが、近くの公園で桜と連翹の競演がありました。桜も連翹も夜がいい。おぼろ月夜には格別な情趣を味わうことができます。(2005年4月8日) |