わが山河 まだ見尽さず 花辛夷 相馬遷子
晴天の こぶしはじめは 光りなり 細見綾子
満月に 目をみひらいて 花こぶし 飯田龍太
コブシ・辛夷
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コブシ(辛夷) モクレン科モクレン属
落葉高木。葉に先立って屈曲する枝全体に香気ある大きな花が咲く。北海道から九州に分布。
都会では中国原産のハクモクレンについで咲くが、モクレンに比べ野趣に飛んでいる。
「辛夷」と書いて「こぶし」と読む。ところが「自然博物館」によると、これは誤用だという。本来「ハクモクレン」のことを辛夷と書くのだという。どちらもモクレン科モクレン属だからよく似ていて、3月から4月にかけて、大ぶりの白い花を咲かす。わたしの記憶では北国の雪どけあとに春を告げる明るい白が印象深い。季節を測る意味で、「田打ち桜」「種まき桜」の別名がある。
写真はコブシ。まだ蕾がやっと開こうかというところ。
花期:3−4月
花言葉:友情、友愛
2004年2月28日 野川公園
山野木
(左)青空に映えるコブシ (右)満開落花
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