ジンチョウゲ

ジンチョウゲ(沈丁花)・瑞香・雲香・ちょうじぐさ ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属
中国原産の常緑低木。庭や垣根に植え、丸く茂る。紅紫色のガク頭の先が4烈した花が固まって咲き、きわめて香りが強い。沈香、丁子に似る香りなので沈丁、丁子などという。雌雄異株で日本には雄株が多い。雄株には楕円形の果実がつき7月には赤色に熟す。
写真は白花ジンチョウゲ。寒さに強く、未だうすらさむい春先に雪の中などから香るジンチョウゲは情感がある。ただしその癖のある香りを嫌う人もいる。春の季語。

花期:3−4月
花言葉:栄光・不滅
4月 正丸峠


雛多き 着物の裾の 沈丁花      細見綾子
沈丁に すこし開けおく 夜の障子   有働 亨
深追いの 恋はすまじき  沈丁花   吉村うつぎ

ぬかあめに ぬるヽ丁子の 香なりけり 久保田万太郎

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