フキノトウ 春を告げる蕗の薹

 フキノトウはキク科の多年草。
 まだ雪の残る山野や土手などに真っ先に顔を出す。春の到来を告げる季節野菜として人気がある。
 八ヶ岳山麓大泉・友人の山荘の前、日当たりのいい斜面で、固い地面を割って出てきたのを見つけた。昨年も同じ場所で見かけたから根がついているようだ。もっとも、多年草だからこれはあたりまえ。もったいないから、周囲の枯れ草を取り除いて摘み取ったが、意外に根がしっかりしていたので苦労した。
持ち帰ってその日に天ぷらにして食べてしまった。苦味と香りが「山の春」を感じさせてくれる。冷酒のつまみには最高。
2004年3月14日 山梨県大泉町

フキノトウ・蕗の薹


朝市や 掌にのせて売る 蕗の薹    井上 雪
踏みまよふ 伊勢古道の 蕗の薹    七田谷まりうす
ほろ苦き 婚のいくとせ 蕗の薹   山内八千代

花の歳時記へ | 旅・ナチュラルにへ