ヒトリシズカ(一人静) センリョウ科チャラン属
高さ20〜40cmの多年草。北海道から九州まで分布。葉は対生し、2対が接してつくので輪生状に見える。茎の先に1本の花穂を立て、花は花弁がなく、おしべが3本、中央に葯はなく花色は白。
義経の愛妾・静御前を連想しての名前が美しい。吉野で追っ手に追われ落ち延びる際、静が歌舞を演じたのにちなみ、吉野静ともいう。春の季語。

花期:4−5月
花言葉:隠された美
5月深大寺
ヒトリシズカ

ヒトリシズカ・一人静


一人静 咲きいで旅の こときまる     水原秋桜子
花了えて ひとしほ一人 静かな      後藤比奈夫
一人静 二人静も 裏山に         長谷川かな女
けふの日も 一人静も かたぶきぬ     木津柳芽

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